Smiley face
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 世界中に衝撃を与えたトランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との激しい口論から、両国が再び停戦に向けて動き出し、米ロが交渉に入った。めまぐるしく動く国際情勢の中で、私が気になったのは欧州と日本の対応だ。

 両首脳の口論の直後、欧州各国は「我々はウクライナと共にある」と一斉に声をあげた。一方で、英仏を中心に、米ウクライナの関係修復や、ウクライナを支援する有志連合の立ち上げに動いた。

 石破首相は、口論について「感情をぶつけ合えばいいというものではない」と、双方に問題があるかのような見解を述べた。米国の孤立を防ぐ役割を意識したのだろうが、この間、問題解決に存在感を発揮したとは言いがたい。

 先月の日米首脳会談では、共…

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